毎年、ハイドパークのサーペンタインギャラリー側に出現するパビリオン・カフェを、ロンドンの夏の風物詩として楽しみにしており、今年もお散歩がてら行って参りました。
この記事は、サーペンタインパビリオン2018と、ハイドパークの湖上に突如現れた赤と紫のド派手な建造物・The London Mastabaについてです。
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サーペンタインギャラリー・パビリオンとは
毎年楽しみに行っているハイドパークの期間限定夏カフェとは、ケンジントンガーデンの中の、サーペンタインギャラリーによるアート活動の一環で、ギャラリーの隣に6月下旬~10月上旬まで出現するアーキテクチャー・アートです。(ハイドパークとケンジントンガーデンはつながっています。)
「期間限定カフェ」ではなく、「サーペンタインパビリオン」と呼ばれています。
初めて出掛けた2015年のパビリオンがフォートナム&メイソンのカフェで、「公園の中に期間限定F&Mカフェができてる♪」とテンションが上がり、それ以来毎年楽しみになりました。
F&Mより
サーペンタイン近くのThe London Mastaba
さてさて、今年のサーペンタインパビリオンはどんなアートでどんなカフェかな?ワクワク。
ハイドパークは広大な分、色々な駅から歩いて行けますが、今回はKnightsbridge駅から歩いて行くことに。
ナイツブリッジ駅からハイドパークまでは徒歩4分。公園の中に入ってからサーペンタインギャラリー&パビリオンまでは徒歩12分です。
写真↑のサイクリングロードを渡り、そのまま歩くと。
突如、ド派手な赤と紫の建造物が視界に飛び込んできました!
「なんだ!?あれは!!いつもはあんな建築物ないから、あれが今年のカフェかな・・?」
でも、そのド派手な建造物は、なんと湖の上に浮いているのです。
橋もなくて渡れないよー。
見る角度によって見え方の違うこの面白い建築物は、ブルガリア出身のクリストという芸術家の最新作で、「The London Mastaba」というタイトルでした。
Mastaba マスタバとは、古代エジプトの巨大な墳墓。
このロンドン版・巨大墳墓は、なんと7506個のドラム缶でできており、陽の光によってマスタバの色が違って見え、水面に映る色にも変化が起こるようです。
それにしても存在感が大きい!一発でいつもの風景が変わりました。
The London Mastabaが見られるのは、2018年6月18日~9月23日まで。期間限定公開です。
サーペンタインギャラリー
突然墳墓ができていた湖(サーペンタインレイク)を通り過ぎ、サーペンタインギャラリーへ。
サーペンタインギャラリーは小さな美術館で、近代美術・現代美術が展示されています。
2018年6月~9月9日にかけては、前述のアーティスト、クリストの展覧会が開催中。
大企業のスポンサーや個人の寄付のお陰で、入館料は無料。
“You Are Here” と書いてくれている地図もあるので、位置関係がわかりやすい。
今日の目的の「期間限定夏カフェ」(正確にはサーペンタインパビリオン)は、このサーペンタインギャラリーの隣です。
サーペンタインパビリオン 2018(期間限定アートカフェ)
さて、今年のサーペンタインギャラリー・パビリオンは、どんな感じかな!?
じゃじゃーん!
あれ?・・随分、地味じゃない?
では違う角度から。
うーん、やっぱり地味。
2015年のフォートナム&メイソンカフェの時のような華やかさはないなぁ。
ですが近づいて行ってみると、ある事に気が付きます。
壁が全部、一枚一枚の「瓦」でできているのです。
わお!和風じゃないかー!
和風だけれど、地震が来たら一瞬で終わりそうな、日本では絶対にできない和風建築!(そもそも瓦を壁には使わないですね。)
今年のサーペンタインパビリオンを手掛けたのは、メキシコ人女性建築家のフリーダ・エスコベドさん39歳。
今までにサーペンタインパビリオンを手掛けた建築家の中で、最年少だそう。
「高価なものを使ってではなく、シンプルな物を使用して洗練された形を作りたかった」と彼女が語ったそのアーキテクチャは、ツルッツルの床と思いきや水が張ってあったり(気が付かずに入ってしまった)、人間が天井に映ったり、中々斬新。
クリスト展による、Tシャツも売られていました。
こちらも・・、日本っぽい♪
ここで友人と落ちあい、お茶をする予定だったのですが、何だかカフェに全然力を入れていない感じが・・。
2015年はフォートナム&メイソン、2016年はハロッズカフェだったのですが、今年はいったい何カフェなんだろう。無名カフェ?
“「和」をテーマに、洗練された暮らしを享受するハイクオリティーマンション。”
そんなキャッチコピーが浮かんできてしまったチェス太。
日本の高級マンションのエントランスみたいだな・・って。
こちらの個室カフェスペースが空いたので、友人たちと少しの間座って休み、お茶はせずにそのままランチへ向かう事に。
「公園の中のアート空間」というサーペンタインパビリオンのコンセプトには心躍りますが、「花より団子」という言葉もあるように、是非、来年は中に入れるカフェにも力を入れて頂きたいところ!
「すごく良かったです♡」的なサーペンタインレポートにならなくてすみません。
ですが、気候の良い時期のハイドパークは、歩いているだけでもとても気持ちよく気分爽快なので、The London Mastabaと併せて散策すると楽しいことは間違いなし!
イギリス人のように緑の中を歩きながらお喋りをする、サーペンタインでのデートやワークアウトを、この夏取り入れてみてはいかがでしょうか。
ハイドパークから歩いて行ける上海料理はこちら↓↓↓