宮殿内の身分の違う女性たちに思いを馳せる。モロッコ旅行記4【モロッコ美術館・バヒア宮殿・神学校編】

モロッコ




マラケシュで一番好きだった観光名所→マジョレル庭園、モロッコ美術館、バヒア宮殿。

一番イヤだった場所→皮なめし工場・タンネリ↓↓↓

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2018年6月27日
今回は好きだった観光名所について参りましょう。

この記事は、想像以上に中庭が良かったモロッコ美術館(Musee dar si said) と、イスラム彫刻が非常に美しいバヒア宮殿、アリー・ブン・ユースフ・マドラサ(神学校)についてです。



モロッコ美術館

モロッコ美術館=Musee Dar Si Said=ダール・シ・サイード博物館は、バヒア宮殿ほど有名ではないけれども、イスラム建築の中庭がとても素敵な、宮殿ミュージアム。

モロッコ美術館という名前ですが、いわゆる絵画を展示している美術館ではなく、工芸品や陶器、刀、装飾品など、モロッコの生活・文化に関わるものが展示されています。

中庭を観るためだけに訪れても良いと思う程、チェス太はこの空間が気に入りました。

ミュージアム館内も、タイルによるモザイク芸術や、彫刻による装飾が非常に美しく、

人も多くなくのんびりゆったりと美しいデザインに触れられるので、マラケシュの中で特にお勧めの場所です。

宮殿の管理のおじさんが手で吹く笛のやり方を教えてくれたけれど、難しくてできなかったよ!

言葉が基本アラビア語かフランス語なので中々英語が通じなかったりしますが(英語が通じる人は騙そうとする輩が多い・・)、親切な方と触れ合えるのは嬉しい♪

Musee Dar Si Said
8 Rue de la Bahia, Marrakech, 40000.



バヒア宮殿

マラケシュの有名な観光名所、バヒア宮殿。

1900年に完成し、宰相(総理大臣)が住み、4人のお妃と24人の妾のお部屋があります。

まさにハーレム!通わずに、皆一緒に住まわせてしまうのです。

贅をつくした宮殿内の彫刻芸術はアルハンブラ宮殿の影響を受けており、バヒア宮殿の「バヒア」は、4人の中で一番気に入っていたお妃の名前だそう。

とはいえ、”複数の妃は平等に扱わなければならない”というイスラム教のルールがありますから、第一婦人のお部屋を一番立派にしたり、宰相(総理)はそれなりに気を遣われていたようです・・。

アルハンブラ宮殿っぽい・・!彫刻が美しすぎるではありませんか・・!

土埃にまみれたマラケシュの街と宮殿内の格差がすごいです。

総理、もっと国民に富を分け与えてあげましょうよ・・。

1900年にできたという事は、約120年前。日本だと明治時代後半で、そんなに昔ではない事がわかります。

 

4人のお妃とは違って24人の妾は自由な外出が許されなかったそうで、彼女達にとっての外といえば中庭。

遊びとしては舞台や踊りを楽しみにしていたようですが、この宮殿の中でそれぞれ何を思い暮らしていたのでしょうか。

天井は高く美しく、がモロッコ風なのだそう。

カラフルで綺麗な天井は、贅沢な気持ちになれますね。

Bahia Palace

Avenue Imam El Ghazali, Marrakech 40000



Medersa Ben Youssef(神学校)は寮部屋の格差がありすぎ

もう一つ建築系として、Medersa Ben Youssef (神学校)をモロッコ人の個人ガイドさんと一緒に見学していたのですが、壮大な彫刻芸術の広がる美しい広場や、それとは打って変わって驚くほど狭くて暗い寮のお部屋にびっくり。

Medersa Ben Youssefより

学が高い生徒の寮のお部屋↑は、窓から庭園が見える広くて景色の良いお部屋♪

Medersa Ben Youssefより

学が低い生徒の寮のお部屋↑は、景色がほとんど見えない、暗くて狭いお部屋・・。

これまた差が激しすぎ!まるで刑務所の独房のようです・・。良いお部屋に移りたいから勉強を頑張る・・という効果はあったのでしょうか!?

神学校は現在工事の為休館中で、工事は2020年まで続く予定。(しかしモロッコの工事完成予定、きっと長引くのではないだろうか・・。)

以上、イスラム建築が美しいモロッコの観光名所、モロッコ美術館とバヒア宮殿、神学校についてでした。

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