こんにちは。チェス太@chestalondonです。
2019年の元旦、年の最初は華やいだ気分を味わおうと、アフタヌーンティーに出掛けてきました。
今回訪れたのはローズウッドホテル。
ローズウッドホテルは、トリップアドバイザーでの評価が満点の、ロンドンの隠れたラグジュアリー5つ星ホテル。
そのアフタヌーンティーは、2018年 Best Contmporary Afternoon Tea 賞を受賞しています。
では、早速内容を見て参りましょう。
Table of Contents
ローズウッドホテル(Rosewood London) の歴史
場所はホルボーン。
駅から徒歩2分の好立地にあるローズウッドホテルは、近づくにつれ、荘厳な雰囲気で「絶対にあれだ!」とすぐに分かるような外観です。
ロンドンの街中にあるホテルにしては随分大きなエドワード王朝様式の建築ですが、ここローズウッドホテルは、元々は保険会社のオフィスとして使われていました。
その後、マリオット系列のホテルになりますが、現在のRosewood London Hotel がオープンしたのは2013年10月。
その後、ベスト・コンテンポラリー・アフタヌーンティー賞を2017年より2年連続で受賞しているので、オープンから僅か3年ちょっとの間に、独創性の溢れる素晴らしいアフタヌーンティーを確立したと言えます。
アフタヌーンティーはミラールームで
元旦に訪れたので、館内はクリスマスのデコレーションで華やか。
犬が妙にリアル。
12月25日~1月6日までは、キリストの誕生を祝う期間とされています。
内装からも、クラシックではなく、コンテンポラリー(現代的)なアフタヌーンティーを連想させますね。
チェス太達は、ミラールームの一番奥のソファ席に案内されました。
一番奥のディスプレイは、大きなマリアージュフレールの缶!
ローズウッドホテルは、アフタヌーンティーのお茶にマリアージュフレールを採用しています。
正統派の紅茶ブランドを提供する事の多いロンドンのホテルの中で、フレーバーティーがメインであるフランスの紅茶ブランド「マリアージュフレール」を取り入れたのは極めて珍しい事です。
This photo of Rosewood London is courtesy of TripAdvisor
お手洗いも美しく、銀色のシンクがピカピカ。
ハンドソープが初めて見たブランドでしたが、ネロリの自然な香りが、今までに使ったどのハンドソープよりも良かったです。
予約したはずの料金と少し違ったアフタヌーンティー
アフタヌーンティーメニュー。
中を開くと、Festive Afternoon Teaのメニュー構成と、ティーメニューが書いてありました。
ここで、チェス太は「あれ?」と思い少し不安になります。
なぜなら Afternoon Tea.co.uk を通して予約したのですが、そちらに書いてあったArt Afternoon Tea の料金は£58。
そこから、January Sale の25%OFF で一人£43 で予約したはず。
ところが頂いたメニューに書いてあるアフタヌーンティーは、Festive Afternoon Tea で£65。
Festive Afternoon Teaは、12月31日までって書いてなかったっけ・・?(今日は元旦)
£65の25%OFFだったら・・いくらだろ?(パッと計算できず。)
ですが、皆さん同じメニューを頂いているようですし、
「お会計の時に伝票を見てから言えば良いか」
と、シャンパンやスパークリングワインのお勧めはお断りし、そのままお茶を選んで注文しました。
Ruinart rose を注文すると+£15
Dom Perignon を注文すると、アミューズブッシュ付で+£62
(さすがドンペリ!)
ローズウッドホテル・アフタヌーンティーの紅茶:1杯目
アフタヌーンティーで楽しみな紅茶。
特に今回は、大好きなマリアージュフレール。
子どもは初めてマリアージュフレールを飲むので、チェス太が学生時代、初めて飲んだ時に感動した「マルコポーロ」を。
チェス太は迷いましたが、チャイが好きで当ブログの紅茶記事にも度々書いているので、比較対象として「チャイ」を注文。
マリアージュフレールは色々な種類を飲んでいますが、チャイは初めてでワクワク。
マルコポーロ (marco polo)
マリアージュフレールを一躍有名にさせた代表的な紅茶が、この「マルコポーロ」。
何のブレンドかは企業秘密なのですが、フルーティーでフローラルだけれども癖の強くない、それでいて他のどの紅茶でも味わった事のないような独特な香り。
学生時代にパリのマリアージュフレールのティーサロンで初めて飲んで感動し、その後日本のデパートで買い求め、カップで蒸した時の香りをかぎ、うっとりしながら大切に飲んだ思い出深い紅茶です。
今回久しぶりに飲んだ感想としては、正直、当時のような感動はすっかり失くなってしまいましたが、子どもは「美味しい」と気に入っていました。
チャイ (chaï chandernagor)
シャンデルナゴールという名のチャイ。
チャイをマリアージュフレール風にすると、どんな感じになるのかな?
という好奇心がありましたが、普通の、チャイでした。
可もなく不可もなく。
お茶を子どもとシェアしましたが、子どもは苦手で(子どもだけあり、チャイのスパイスの味が苦手)、チェス太がほぼ全部飲みました。
前半はストレートで、後半はミルクを入れて。
アフタヌーンティーの一品目:サンドイッチ
アフタヌーンティー史上一番美味しかったサンドイッチ
ローズウッドホテルのアフタヌーンティーは3段トレイではなく、一品一品をアートになぞらえて、ショーケースのような入れ物に入って提供されます。
1品目はサンドイッチ。
サンドイッチの内容は
- コーンを食べて育った鶏のタラゴンマヨネーズ・チキンサンド(バジルブレッド)
- ケンティッシュの卵とトリュフサンド(キャラメライズしたオニオンブレッド)
- キュウリとクリームチーズのサンド(伝統的小麦のブレッド)
- スコットランド産スモークサーモン、ケッパー、シャロットとキャビアのオープンサンド
率直に感想を申し上げて、素晴らしく美味しかったです。
今までにアフタヌーンティーで食べたサンドイッチの中で、断トツの一位。
特に、チキンサンドと卵サンドが美味しかった!
柔らかくふわふわなパンといい、手を抜かずにしっかりと作られたフィリングの斬新な味と美味しさ。
これは期待以上です!!
子どものアフタヌーンティーのサンドイッチが・・
実はサンドイッチを提供された時に気付いたのですが、子どものサンドイッチが、なんと子供向けにアレンジされている・・!
大人のゴージャスなサンドイッチとは打って変わって、子どもに出されたサンドイッチは
- ジャムのサンドイッチ
- ヌテラのサンドイッチ
- ハムとチーズのサンドイッチ
でした。
「え!?大人2人分で予約して同じ料金なのにひどくない!?」
と思いましたが、
「お子さんは大人の味を食べられない子が多いので^^」と笑顔で説明をされ、折角持ってきてもらったし、では最初はそれを頂こうか・・と。
「何これ!めちゃくちゃ美味しいじゃん!!こっちの方がずっと美味しい!!」と。
そうだよね・・。
サンドイッチのおかわり
2人ともお腹ぺこぺこで来ましたし、サンドイッチはあっという間になくなりました。
すると「おかわりは如何ですか?」とウェイターさんが訊きにきてくださいます。
大人のサンドイッチだけ、一人分頂くことにし、子どもと半分こ。
これで満足♪
アフタヌーンティー2品目:スコーンとお菓子
ツヤツヤの大きめスコーン
2品目はスコーンとお菓子のお皿。
スコーンはたっぷり卵黄が塗ってあり、ツヤッツヤ。
食べても卵黄の膜を感じるほどでした。
お味は普通。温かくもなく、特に感動のないスコーンです。
クロテッドクリームとホームメイド・ジャム以外に、レモンカードも出されました。
大きなスコーン2つはボリュームがあるので、途中で少し味を変えられるのは良いですね。
ローズウッドホテルのスコーンは、日本の英国展でも購入可能
因みにローズウッドホテルのスコーンは、日本のデパートで開催される英国展でも販売されています。
英国展では、その場で焼きたてを、テイクアウトのみで販売しているとの事。
ローズウッドホテルのアフタヌーンティーで提供されている冷めたスコーンより、焼きたてのそちらの方が美味しいかも・・?
甘い!それほど美味しくないお菓子たち
タイトルがひどいですが、見た目にカラフルで素敵なお菓子たち、味はイマイチで・・。
- 赤いのはパンのようなお菓子(特に美味しくない)
- 黄色のはマカロン(強烈に甘くてマカロンとしては美味しくない)
- ミンスパイ(ジャムや挽き肉などをパイにしたクリスマスの甘い食べ物。ミンスパイの割には美味しいけれど、そもそもミンスパイが好きではない)
ろくな評価を書いておらずにすみません・・!
お菓子のうちの一つがミンスパイなのは少々がっかりですが、クリスマスシーズンだから仕方がない。
アフタヌーンティー3品目:アーティスティックなケーキ
見た目に麗しく、中身も美味しいアート・ケーキ
一見毒々しいような色に見えるこのケーキたち(?)、お味は繊細で美味しかったです。
左:草間彌生がテーマの、柚子のムース・苺と柚子のジェリー・抹茶スポンジ
中:アンディ・ウォーホル(ポップアートの巨匠)がテーマの、キャンベルスープの缶を模したチョコレートムース・ホワイトチョコレート・チェリージェリー
右:ロイ・リキテンスタインがテーマの、バナナチーズケーキ・パッションフルーツ・キャラメルムース
草間彌生がテーマの柚子のムース。
お腹いっぱいの状態でも、さっぱりした繊細な味わいを楽しめ、レベルの高いケーキでした。
下のピンクのサブレまでもが美味しかった。
真ん中、アンディ・ウォーホルがテーマの、キャンベルのトマト缶をイメージしたケーキ。
さすが「アート・アフタヌーンティー」。
見た目に美しく、スタイリッシュで遊び心がある!
チェス太はお腹の限界を迎えてしまい、お持ち帰り用の箱に入れて頂くことに。
チョコレートムースにチェリージェリーの組み合わせ、全く惹かれなかった割には自宅で美味しくいただきました。
甘すぎる事もなく、組み合わせのバランスも上手だと思います。
フォートナム&メイソンのアフタヌーンティーよりもローズウッド・ロンドンの方が、ケーキは美味しいです。
お持ち帰りにしてもらったケーキを紛失
最後に緑のケーキの感想を書きたかったのですが、お持ち帰りにしてもらったこのバナナチーズケーキ、自宅に着いたらケーキの箱の底が抜けていて、落ちて失くなってしまっていたのです。
家に帰ってからのお楽しみにしていたのに、非常に残念でした。
ですが緑のケーキの土台の青い部分は残っていて、そちらはパッションフルーツにキャラメルのムースでした。
土台部分と、ケーキのデザインに貼られていた薄いホワイトチョコレートを、大事にいただきました・・。
美味しかったけれど、残念。
ケーキの箱を入れる紙袋も頂けばよかったです・・!
紅茶のおかわり
ティーポットにお湯を注がれる
高級なアフタヌーンティーでの楽しみの一つは、紅茶のおかわり。
・・なのですが、ティーポットの紅茶がなくなった頃、ウェイターさんがチェス太のティーポットにお湯をドバドバと注ぎ始めました(!)
些かショックを受けながら、
と訊いたら、笑顔で「良いですよ。同じ種類の紅茶で宜しいですか?」と。
笑顔で快く対応して頂けるのは良いものの、日本人的にはできれば最初から聞いてほしいですよね。
ロンドンの高級なアフタヌーンティーでは、紅茶の茶葉のリフレッシュサービスは可能なはずなのに、聞かないとティーメニューを持ってきて頂けないことが多々あるので、行かれた際には、2杯目は是非違う種類のお茶を選んでお願いされてほしいと思います。
2杯目に選んだマリアージュフレールのお茶
Queen Victoria
2杯目にチェス太が選んだのは、「クイーン・ビクトリア」というダージリンのブレンドティー。
マリアージュフレールといえば「マルコポーロ」が圧倒的に有名ですが、こちらの「クイーン・ビクトリア」も、マリアージュフレールのシグネチャーティーなのだそう。
素晴らしいクオリティで、朝にぴったりの洗練された香り高い紅茶だと、メニューの説明にありました。
飲んだ感想として、これがめちゃくちゃ美味しかった!!
子どもも「こっちの方が美味しいかな」と、マルコポーロよりも気に入った様子。
また訪れることがあり紅茶を選ぶなら、クイーン・ビクトリアを選ぶと思います。
rouge opéra
子どもの2杯目に選んだのは「ルージュ・オペラ」という名の、ルイボスティーベースのフレイバーティー。
幕が上がり、心はこの叙情的な妙薬を想い高鳴り始める。
赤いフルーツや高貴なスパイスのようにメロディアスな香り、かすかに感じるヴァニラが、柔らかく甘いレッド ティーの味わいにブレンドされた、初演にして喝采を浴びるオペラの誕生。
その味わいは、官能に響く真の名作。
まるで歌劇のオペラのようなドラマチックな説明がなされていますね。
子どもがたくさんカフェインを摂るのは良くないので、2杯目はハーブティーを、と思い注文したお茶の「ルージュ・オペラ」。
「すごく美味しい!」と気に入る程ではなかったですが、満腹で膨れ上がったお腹でも飲みやすいルイボスティーベース。
最後まで有難くいただきました。
ローズウッドホテルのアフタヌーンティーのお会計
元旦のアフタヌーンティーは2時間制
14時からスタートしたアフタヌーンティー。
16時過ぎに、「2時間制なので後10分程でお願い致します」と声を掛けられました。
同じ時間に入った両隣のお客さん達もそのように声を掛けられており、2時間半ほどでアフタヌーンティーは終了。
最初に飾ってあった白い薔薇はキャンドルに変わり、外は真っ暗です。
お土産付きの嬉しいサプライズ
お会計と一緒に、お土産のホワイトチョコレートを頂きました。
予約した際のメニューには書かれていなかったので、嬉しいサプライズ!
子どもの分はChildren’s Afternoon Teaになっていた
予約する際に「大人二人分」で予約したアフタヌーンティーコースでしたが、お会計を見ると、子どもの分はKids Afternoon Teaになっていました。
最初に心配に思ったアフタヌーンティーの料金は、やはり£58ではなく、フェスティブ・アフタヌーンティーの£65になっていましたが、子どもの分が£30で更に25%OFFになっているので、トータルではグッと安くなり、ラッキーに思いました。
ローズウッドホテルのアフタヌーンティーメニューには、Kids Afternoon Tea の記載はないのですが、子どもが行くと£30にしてくれるようです。
サンドイッチは子供仕立てでがっかりしかけたチェス太でしたが、その他のケーキやスコーン、紅茶は大人と同じですし、大人のサンドイッチの内容でおかわりもしているので、随分お得なChildren’s Afternoon Tea だといえるでしょう。
ローズウッドホテルのアートアフタヌーンティー、味も雰囲気も良く、気に入りました。
1月のJanuary Saleのうちに行かれるのがおすすめです!
以上、ローズウッドホテルでの新春アフタヌーンティーのレポートでした。
随分と長くなってしまいましたが、最後までお付き合い頂き、有難うございました!
ロンドンで買う紅茶のお土産・おすすめの記事へ。
次は、The Ampersand Hotel のサイエンス・アフタヌーンティーについてです。
ロンドンの他のアフタヌーンティー↓↓
日本人にはマリアージュフレールファンの方、多いのではないでしょうか。