前回イギリスで子宮がん検診を受けてから4年が経ち、(本当は子宮がん検診は3年に1度なのですが)お知らせのレターを放置していたところ、ついにGPから電話が掛かってきました!
「子宮がん検診の日程はいつにされますか?」
意外と手厚いのね、GP!!
今回は、ロンドンの近所のGPで子宮がん検診を受けたお話です。
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イギリスGPの子宮がん検診と日本のクリニックの違い
イギリスで子宮がん検診を受けるのは今回で3回目なのですが、7年前の時点で「こんなに原始的なの!?」と驚いた検査方法は、現在も健在でした。
日本での子宮がん検診
日本だと、「ウィーン」と電動で動くベッドに寝て、お腹のところで仕切られたカーテンの向こう側で先生が検診をしてくれるため、「こちらの世界」と「向こうの世界」が完全に分かれており、「最新の設備の元で医療行為を受けている」という感じがするのですよね。
- カーテンで仕切られた個室の安心感
- 脚は台に乗せているだけで自動で動いて開く
- カーテンの向こう側で、ゼリーや消毒などの前後処置もしてくれる
これがイギリスのGPだと・・
イギリスGPでの子宮がん検診
CaSH NHSより
写真のように、お腹に掛けられている紙があればまだ良い方です。
前のGPでは、
- お腹にも脚にも何も掛けることなく
- カーテンもなく
- ベッドに寝たら自分で脚を開いて
- 局部を直に電球で照らされて
- 覗き込んでいるナースのお顔が自分から見える
というものでした。
と初めて子宮がん検診を受けた時には驚いたものです。
チェス太は2年半前にロンドン内で引っ越しをしているのですが、今回検診を受けたGPでは、お腹の上に紙を掛けてくれました。
たった一枚の紙ですが、何か掛かっている事で得られる安心感。
因みに、ゼリーや消毒などの前後処置は特になく、全く濡れていないところに器具をぐいぐい入れられるのは痛かった・・!
「はぁっ・・!」と痛い声が出たのですが、
「Take a deep breath.」(深呼吸してくださいね)
と言われ・・、
しかし細胞を摂取する際は優しく、全く痛みを感じませんでした。
(2回とも女医さんの時でした。男性のお医者さんの方が優しい)
そこの過程を優しく痛くなくしてくれるのは有難いです。
イギリスのGP(病院)独特のサービス、Chaperones(付添人)
問診の後、ベッドに横たわっていざ検診を受ける直前に、
「あ、そうだわ、Chaperonesは要りますか?」
と聞かれました。
Chaperonesって何だろう?と思って尋ねると、「付添人」で、検診を受けている間、話しかけたりして気を紛らわせてくれる役目をする人のようです。
ベッドで脚を開いて電球で照らされながら、他の人に話しかけられてトークをする(しかも英語で)シチュエーション・・、絶対ない笑
「いえ、必要ないです。」とちょっと笑いながらお断りしたら、ナースも笑っていました。
英語がペラペラでない身としては、「子宮がん検診を受けながらベッドで英会話レッスン」状態。
確かに英会話に気を遣って下半身に神経を集中させることはなくなりますが・・、すごく疲れそう。
それでも、痛みや苦しみを和らげる事に一生懸命になってくれるイギリスらしいサービスではありますね!
少し気になる検査結果:Cyst(バルトリン腺嚢胞)
子宮がん検診の結果は、2~4週間後に自宅にレターが届くのですが、検診の後に気になる事を言われました。
「いくつかCystがありますね。何もする必要はないし特に害もないけれど、一応記載しておきますね。」
Cystが何かわからないチェス太のために、PCの画像で見せてくれました。
ショッキング。
なにか、ぷくっとできているみたい。
ナースは「顔にできるニキビみたいなもの」と言っていましたが、今Cystを家で調べてみると、
- バルトリン腺嚢胞。膣口の近くにあるバルトリン腺(分泌腺)が詰まってできる
- 原因は不明
- 女性の2%にみられ、多くは20代に起こる
- 40歳未満の女性は症状がなければ治療は必要ない
- 40歳以上の女性は全ての嚢胞に治療が必要(手術で切除、がんの検査)
という事でした。
チェス太はあと3年ちょっとで40歳です・・。
その時までにCyst(バルトリン腺嚢胞)が治っていなければ、手術・・。
4~5年前まで子宮頸がんの前がん病変(軽~高度異形成)だったのと、
昔、体全体の状態を診断てもらった際に、「年齢の割に性腺が弱いね」(生殖器系の免疫力が弱い)と言われたので、今回の事も気になってしまいます。
つまり、潤い袋が詰まるということは、「濡れなくなる」という事です。
確かに自覚はありましたが、ショック。
潤い袋は両サイドについているので、どちらかが詰まっても、どちらかが大丈夫であれば、少しは潤うはず。
詰まって水膨れのようになってしまった液体は、基本的には体が自然に吸収してくれるのを待ちます。
病院で使える英語表現
GPやNHSの使える歯医者さんにかかる際、イギリスで生活する英語表現集という本が大変役立ったので、そこで覚えた英語をいくつかご紹介したいと思います。
Have you had a smear test yet?
(子宮がん検診を受けましたか?)You need just small filling, because the cavity is not that big.
(虫歯はそんなに大きくなっていないので、詰めましょう。)Do you have a lot of discharge before your periods?
(生理前のおりものは多いですか?)I’ve got a severe pain in my left lower abdomen.
(左の下腹部にひどい痛みがあるのですが。)Could I make an appointment with Dr Hall, please?
(ホール先生の診察予約をお願いします。)
上記は病院で使える表現ですが、現地校生活やテキスト(携帯メール)など、役に立つ有難い表現が色々載っていました。
以上、イギリスのGPでの子宮がん検診のレポートでした!
何事もありませんように!
戦時中なの!?